一人暮らしの高齢の親を空き巣や不審な訪問、特殊詐欺から守るためには、住まいの弱点と生活習慣に合った防犯グッズを選ぶことが大切です。
ただし、防犯グッズは高価なものを一つ導入すれば安心というわけではありません。窓の補助錠、センサーライト、テレビドアホン、迷惑電話対策機能付き電話機など、役割の違うグッズを組み合わせることで、防犯効果を高めやすくなります。
本記事では、2026年8月時点で確認できたメーカー公式情報をもとに、高齢者の一人暮らしに活用しやすい防犯グッズ10選を比較します。選び方、設置時の注意点、親が使い続けやすいかどうかも含めて分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- 高齢者の一人暮らしに役立つ防犯グッズ10選
- 窓・玄関・電話・屋外など場所別の選び方
- 工事不要で導入しやすい防犯グッズ
- 高齢の親が使いやすい製品を選ぶポイント
- 購入前に確認したい自治体の防犯補助制度
- 高齢者向け防犯グッズおすすめ10選比較
- 1.ノムラテック ウインドロックZERO
- 2.3M 防犯フィルム ULTRA S2200
- 3.ELPA 薄型スリムアラーム ASA-W13
- 4.オーム電機 monban 防犯センサーライト LS-A160W1
- 5.ムサシ 乾電池式どこでもセンサーカメラ C-BT7000
- 6.パナソニック ワイヤレステレビドアホン VS-SGZ20L
- 7.シャープ 防犯電話機 JD-AT96
- 8.美和ロック ChecKEYⅡ
- 9.アイリスオーヤマ 防犯防草のジャリ
- 10.ELPA 握ると鳴る防犯アラーム
- 高齢者向け防犯グッズの選び方
- まずそろえたい防犯グッズ3点
- 自治体の防犯機器購入補助を確認しよう
- 防犯グッズを導入するときの注意点
- よくある質問
- 防犯グッズ導入チェックリスト
- まとめ|親の不安に合う防犯グッズを組み合わせよう
- 参考情報
高齢者向け防犯グッズおすすめ10選比較
| 製品・グッズ | 主な対策 | 工事 | 電源 | 高齢者の使いやすさ | おすすめの家庭 |
|---|---|---|---|---|---|
| ノムラテック ウインドロックZERO | 窓からの侵入 | 不要 | 不要 | つまみ操作 | まず低予算で窓を強化したい |
| 3M 防犯フィルム ULTRA S2200 | ガラス破り | 施工推奨 | 不要 | 日常操作不要 | 1階や道路側の窓を強化したい |
| ELPA 薄型スリムアラーム ASA-W13 | 窓の衝撃・開放 | 不要 | 電池 | スライドスイッチ | 窓の異常を大音量で知らせたい |
| オーム電機 monban LS-A160W1 | 敷地への接近 | 取付作業あり | コンセント | 自動点灯 | 玄関・勝手口周辺を明るくしたい |
| ムサシ C-BT7000 | 屋外の記録 | 不要 | 乾電池 | 自動撮影 | 配線なしでカメラを設置したい |
| パナソニック VS-SGZ20L | 不審な訪問 | 配線工事不要 | 玄関子機は電池 | モニターで確認 | 玄関を開けずに相手を確認したい |
| シャープ JD-AT96 | 特殊詐欺・迷惑電話 | 不要 | コンセント | 防犯設定済み | 固定電話へ出てしまう親 |
| 美和ロック ChecKEYⅡ | 鍵の閉め忘れ | 不要 | 不要 | 色で確認 | 外出後に施錠が不安になる親 |
| アイリスオーヤマ 防犯防草のジャリ | 庭・建物周囲への侵入 | 敷設作業 | 不要 | 操作不要 | 戸建ての庭や勝手口が心配 |
| ELPA 握ると鳴る防犯アラーム | 不審者・緊急時 | 不要 | 電池 | 握って操作 | ボタン操作が苦手な親 |
防犯グッズは犯罪を完全に防ぐものではありません。鍵、電話対策、家族との連絡ルール、近隣とのつながりなども組み合わせてください。
1.ノムラテック ウインドロックZERO
ウインドロックZEROは、窓のサッシへ取り付ける補助錠です。サッシに置き、つまみを回して固定するため、工具を使わず設置できます。
- 窓の既存クレセント錠に追加して二重ロックできる
- 鍵を外すことで、より開けにくい状態にできる
- ブロンズとシルバーを選べる
- 一個入りと複数個セットがある
価格を抑えながら窓の侵入対策を始めたい家庭に適しています。ただし、サッシの形状や幅によっては取り付けできない場合があります。
また、強く締めすぎると親が解除しにくくなる可能性があります。設置後は本人が自分で開閉できるか確認しましょう。
向いている人:賃貸住宅や、工事をせずに窓の防犯を強化したい人
2.3M 防犯フィルム ULTRA S2200
3MのULTRA S2200は、窓ガラスへ施工する透明タイプの防犯フィルムです。窓の外観を大きく変えずに、ガラス破りによる侵入へ備えられます。
- 耐貫通性能を重視した防犯フィルム
- 透明タイプで外観への影響を抑えやすい
- 条件を満たす施工でCPマーク発行の対象になる場合がある
- 飛散防止対策としても役立つ
防犯フィルムは、貼れば必ずCPマークを表示できるわけではありません。対象製品、ガラスの種類、施工方法、施工業者などの条件があります。
高齢者宅では、気泡や剥がれが起きにくいよう、専門業者への施工依頼をおすすめします。
向いている人:戸建ての1階や道路から見えにくい窓を本格的に強化したい人
3.ELPA 薄型スリムアラーム ASA-W13
ASA-W13は、窓ガラスへの衝撃と窓の開放を検知する薄型アラームです。異常を検知すると約90dBの音が鳴り、不審者の威嚇や家の中への注意喚起に役立ちます。
- 衝撃と開放のダブル検知
- 本体の厚さ約8mm
- コイン形リチウム電池で作動
- スライドスイッチで警戒・解除を切り替える
窓へ貼るだけで設置しやすいことがメリットです。ただし、外出時にスイッチを入れ、帰宅時に解除する運用を忘れないようにする必要があります。
親が操作を忘れやすい場合は、玄関付近に「窓アラーム確認」と書いたメモを置くなど、生活動線に合わせた工夫をしましょう。
向いている人:窓ガラスへの衝撃や開放を音で知らせたい人
4.オーム電機 monban 防犯センサーライト LS-A160W1
LS-A160W1は、人などの動きを検知すると点灯するコンセント式の防犯センサーライトです。通常点灯のほか、高速フラッシュによって不審者へ警告するモードを備えています。
- 明るさ1000ルーメン
- 高速フラッシュ点滅に対応
- 検知範囲は最大約120度・最長約7m
- IP44の防じん・防まつ性能
- ネジ、クランプ、バンドによる取り付け
玄関、勝手口、庭へ続く通路など、夜間に暗くなる場所へ向いています。
取り付け位置が高い場合は、高齢の親だけで設置せず、家族や施工業者へ依頼してください。照明が道路や近隣住宅へ強く向かないよう、角度の調整も必要です。
向いている人:夜間の玄関や勝手口を明るくし、不審者へ警告したい人
5.ムサシ 乾電池式どこでもセンサーカメラ C-BT7000
C-BT7000は、センサーが人の動きを感知すると自動で撮影する乾電池式カメラです。配線が不要で、自由に曲げられるアームやマグネットを使って設置できます。
- センサー検知で動画または静止画を記録
- 乾電池式で配線不要
- 最大128GBのmicroSDカードに対応
- アームまたはマグネットで取り付け
- 720pのHD撮影
Wi-Fi環境がなくても利用できますが、スマートフォンへリアルタイム通知するタイプではありません。記録を確認するにはmicroSDカードの取り出しが必要です。
高い位置へ設置すると、カードや電池の交換が負担になります。家族が定期的に点検できる場所を選びましょう。
向いている人:インターネット回線がない実家へ、配線不要の記録用カメラを設置したい人
6.パナソニック ワイヤレステレビドアホン VS-SGZ20L
VS-SGZ20Lは、配線工事不要で設置できる電池式のワイヤレステレビドアホンです。玄関を開ける前に、モニターで訪問者を確認できます。
- 玄関子機は乾電池で作動
- モニター親機を家の中で持ち運べる
- 来訪者を動画で確認・録画できる
- 配線工事なしで導入しやすい
高齢者宅では、チャイムだけのインターホンから、映像で確認できる製品へ交換することで、不審な訪問者へ対面せずに済みます。
ただし、玄関子機の取り付けにはネジ止めが必要です。賃貸住宅の場合は、管理会社や大家へ確認してください。
向いている人:現在のインターホンにモニターがなく、工事を抑えて交換したい人
7.シャープ 防犯電話機 JD-AT96
JD-AT96は、特殊詐欺や迷惑電話への対策機能があらかじめ設定されている防犯電話機です。親が設定操作を苦手としていても、防犯機能を使い始めやすいことが特徴です。
- 着信音が鳴る前に相手へ警告
- 電話へ出る前に相手の名前を確認
- 通話録音機能
- あんしんフラッシュランプ
- 迷惑電話対策機能を初期設定済み
固定電話へすぐ出てしまう親や、「電話を無視するのは失礼」と感じる親に向いています。
防犯電話を導入しても、お金、カード、暗証番号、ATMの話が出たら一度電話を切り、家族へ相談するルールを決めておきましょう。
向いている人:特殊詐欺や迷惑電話への備えを最優先したい人
8.美和ロック ChecKEYⅡ
ChecKEYⅡは、普段使っている鍵へ取り付け、直前に施錠・解錠した操作を色で確認できるグッズです。
- 鍵を閉めると表示窓の色が変わる
- ドライバー一本で取り付け可能
- 電池やスマートフォンが不要
- ホワイトとブラックを選べる
外出後に「鍵を閉めたか分からない」と不安になり、何度も自宅へ戻ってしまう人に役立ちます。
ただし、表示するのはその鍵で直前に行った操作です。同居人が別の鍵で開閉した場合や、室内側から開けた場合は、実際の扉の状態と一致しないことがあります。
向いている人:一人暮らしで、玄関の施錠確認を分かりやすくしたい人
9.アイリスオーヤマ 防犯防草のジャリ
防犯防草のジャリは、踏むと石同士が擦れ合って大きな音が出る、軽石状の防犯砂利です。建物の周囲や窓の下へ敷くことで、人の接近へ気付きやすくなります。
- 歩くと音が出る
- 軽量で一般的な砂利より運びやすい
- 防草対策にも利用できる
- 玄関脇、勝手口、窓の下などへ敷ける
戸建て住宅の防犯に向いていますが、必要量が多い場合は袋の運搬や敷設が負担になります。高齢の親だけで作業せず、家族や施工業者へ依頼しましょう。
砂利だけで侵入を防ぐことはできないため、補助錠、ライト、カメラなどとの併用がおすすめです。
向いている人:戸建ての庭、勝手口、道路から見えにくい窓周辺を対策したい人
10.ELPA 握ると鳴る防犯アラーム
ELPAの「握ると鳴る防犯アラーム」は、本体左右のスイッチを同時に握ると約95dBのアラームが鳴る携帯用グッズです。
- 左右を握ってアラームを作動
- 別のオフスイッチで停止
- 約95dBの音圧
- 取付バンド付き
- 約32gの軽量設計
一般的な防犯ブザーのピンを引く操作が難しい人でも、握る動作で鳴らしやすいことが特徴です。
ただし、握力や手指の状態によっては使いにくい場合があります。購入後は、本人が実際に作動・停止できるか練習してください。
向いている人:外出時や自宅内で、簡単な操作で周囲へ危険を知らせたい人
高齢者向け防犯グッズの選び方
親が自分で使えるかを最優先する
多機能な製品でも、親が警戒・解除や充電を忘れると十分に活用できません。購入前に、操作ボタンの大きさ、表示の見やすさ、音の聞こえ方、電池交換の頻度を確認しましょう。
侵入経路と不安の種類から選ぶ
- 窓が心配:補助錠、防犯フィルム、窓アラーム
- 玄関の訪問者が心配:テレビドアホン、ドアカメラ
- 夜間の庭や勝手口が心配:センサーライト、カメラ、防犯砂利
- 特殊詐欺が心配:防犯電話、留守番電話、通話録音
- 外出時が心配:携帯用防犯アラーム、GPS、緊急通報サービス
工事と賃貸住宅の条件を確認する
補助錠や貼り付け型アラームは工事不要で導入しやすい一方、防犯フィルム、ドアホン、屋外ライトなどは施工やネジ止めが必要になる場合があります。
賃貸住宅では、壁や玄関扉へ穴を開ける前に管理会社へ確認してください。
電池交換と点検を家族が支援できるか確認する
防犯アラーム、カメラ、ドアホンなどは、電池が切れると利用できません。家族が訪問する日を「防犯機器の点検日」と決めると管理しやすくなります。
一つの製品へ頼りすぎない
窓へ補助錠を付けても、電話詐欺や不審な訪問には対応できません。次のように、異なる役割の対策を組み合わせましょう。
- 窓の補助錠+センサーライト
- テレビドアホン+防犯電話
- 窓アラーム+防犯カメラ
- 防犯砂利+屋外ライト
まずそろえたい防犯グッズ3点
何から購入すればよいか迷う場合は、親の住宅状況に合わせて次の3点から検討してください。
- 窓用補助錠:低予算で始めやすく、既存の鍵へ追加できる
- テレビドアホン:玄関を開けずに訪問者を確認できる
- 防犯電話:特殊詐欺の電話と直接話す機会を減らせる
戸建てで夜間の庭が暗い場合は、センサーライトを優先してもよいでしょう。
自治体の防犯機器購入補助を確認しよう
自治体によっては、テレビドアホン、防犯カメラ、録音機能付き電話機、補助錠などの購入・設置費用を補助している場合があります。
制度名、対象年齢、対象製品、申請時期、購入前申請の要否は自治体によって異なります。購入する前に、次の言葉で検索してください。
- 自治体名+高齢者 防犯機器 補助金
- 自治体名+特殊詐欺 電話機 補助
- 自治体名+防犯カメラ 購入助成
- 自治体名+住宅 防犯対策 補助
購入後では申請できない制度もあるため、必ず先に自治体窓口へ確認しましょう。
防犯グッズを導入するときの注意点
- 本人へ無断でカメラや録音機器を設置しない
- 防犯グッズが避難経路や窓の開閉を妨げないようにする
- 大音量アラームは近隣への影響も考えて試験する
- カメラが近隣住宅や道路を必要以上に映さないようにする
- 高所への設置や重量物の運搬を親だけで行わせない
- 定期的に電池、録画、センサーの動作を確認する
- 製品だけに頼らず、家族の連絡ルールも決める
住まい全体の防犯対策は、一人暮らし高齢者の防犯対策|今日からできる10の防犯対策で詳しく解説しています。
よくある質問
高齢者宅の防犯グッズは何から買えばよいですか?
窓からの侵入が心配なら補助錠、不審な訪問が心配ならテレビドアホン、特殊詐欺が心配なら防犯電話から始めましょう。親の生活で最も不安な場面を一つ選ぶことが大切です。
賃貸住宅でも使える防犯グッズはありますか?
窓用補助錠、貼り付け型の窓アラーム、携帯用防犯アラームなどは比較的導入しやすい製品です。ただし、粘着テープによる跡やサッシへの傷が発生しないか確認してください。
ダミーカメラだけでも効果がありますか?
見た目による抑止が期待されることはありますが、録画や通知はできません。可能であれば、実際に記録できるカメラやセンサーライトを選び、ダミーカメラだけに頼らないようにしましょう。
防犯ブザーは高齢者でも使えますか?
使用できますが、ピンを引く、ボタンを押す、握るなど操作方法が異なります。本人が実際に操作できる製品を選び、定期的に練習してください。
防犯フィルムは自分で貼ってもよいですか?
市販フィルムを自分で貼ることは可能ですが、防犯性能やCPマークを重視する場合は、対象製品を適切な条件で施工する必要があります。専門業者へ相談する方が安心です。
防犯カメラと見守りカメラは何が違いますか?
防犯カメラは主に侵入者や屋外の記録、見守りカメラは室内での生活確認に使われます。設置場所、画角、録画、通知、プライバシーへの配慮が異なるため、目的に合わせて選びましょう。
防犯グッズ導入チェックリスト
まとめ|親の不安に合う防犯グッズを組み合わせよう
高齢者向け防犯グッズには、補助錠、防犯フィルム、窓アラーム、センサーライト、防犯カメラ、テレビドアホン、防犯電話など、さまざまな種類があります。
選ぶときは、機能の多さよりも、親が無理なく使い続けられることを優先してください。
まずは、親の家で最も心配な場所を確認し、窓、玄関、電話、屋外のうち一か所から対策を始めましょう。その後、役割の異なるグッズを追加することで、防犯対策の抜けを減らせます。
防犯グッズは、安全を保証するものではありません。施錠の習慣、知らない訪問者を家へ入れないこと、電話でお金の話が出たら家族へ相談することなど、日常のルールと組み合わせて活用しましょう。
あわせて読みたい記事
参考情報
- 政府広報オンライン|空き巣や強盗から命と財産を守る「住まいの防犯対策」
- ノムラテック|ウインドロックZERO
- 3M|窓ガラス用防犯フィルム
- ELPA|薄型スリムアラーム
- オーム電機|monban 防犯センサーライト
- ムサシ|乾電池式どこでもセンサーカメラ
- パナソニック|ワイヤレステレビドアホン
- シャープ|防犯電話機 JD-AT96
- 美和ロック|ChecKEYⅡ
- アイリスオーヤマ|防犯ジャリ
- ELPA|握ると鳴る防犯アラーム
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本記事は2026年8月時点で確認できたメーカー公式情報をもとに作成しています。商品の価格、仕様、型番、販売状況、対応する住宅設備は変更される場合があります。購入前に必ずメーカー公式サイトや販売店で最新情報をご確認ください。防犯グッズは犯罪や事故を完全に防止するものではありません。緊急時は110番、緊急ではない警察相談は#9110へ連絡してください。




